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市からのお知らせ|子育て関連コラム

(2)「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~

2012年6月7日

(2)「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~(パパスクール卒業生の手記)

 

(1)育児休業の取得 の続き 

 

■育児休業中の生活(心構え)

 育児休業は育児のための休暇、、なので休日とは違う。

 

 男性の育休取得率はたったの1~2パーセント程度であり実際に取得できているのはほんの一握りである。そんな貴重な経験をさせてもらえるのだ。自分のための休みにしてはいけないという思いから、この4ヶ月間でできることはすべて経験しようと当初から決めていました。

 

 平日の昼間、どこに行ってもママと子どもで、パパに遭遇したことはほとんどありません。はじめのうち、ママの中に入っていく事に抵抗感とはいいませんが、やっぱりちょっと心配はありました。しかし子どものためにも、そんなことを言っている時間はありません。自分としても、せっかくとった育児休業なので、今できる体験は全て試そうと1歳になったばかりの子どもを抱っこして、とにかくいろんなところに外出しました。そしていつしかママの中に飛び込むことにも慣れました。

 

 育児休業をとって本当によかったなと思うひとつは、仕事では繋がらなかったはずの、本当に多くの人に出会ったことです。パパ友やママ友のネットワークをはじめ、地域の人や、行政、支援機関の人とも子どもを中心にした新しいネットワークが広がりました。

 

 その結果、新潟出身の私は、特にさいたま市に思い入れは無かったんですが、これから子育てをする、そして自分達が暮らしていくさいたまの見方や関わり方が変わりました。


■育児休業中の生活(家事)

 実際に11ヶ月の子どもと暮らしてみて、2人きりになった瞬間にはじめて「あ、俺の与えるミルクと離乳食がこの子が採る栄養になんだ。それって俺がちゃんと栄養を与えないとこの子は大きくなれないんだ。やべえな」と当たり前の事に気が付きました。責任重大だなと。食事もそうですが、部屋を掃除しないとホコリがたまって健康に悪そうだな、とか、洗濯しないと肌着が足りなくなるな、とか当たり前のことにどんどん気付いていきました。主夫の家事は結構やることがあります。24時間どっぷり家庭に入ってみて、主婦を疑似体験することができたのは大きな収穫でした。

 

 もともと共働きだったので、出来る方が出来るときにそれなりに家事を分担してやってきた、つもりでした。しかし実際にドップリ家事をしてみると、今まで自分のやってきた家事は、たまに皿洗いしたり週末に料理してみたりする程度の、あくまで断片的な妻のお手伝いだったなと。

 

 料理をするためには買い物もしないといけないし、掃除機をかけるためにはまず片付けをしないといけない。洗濯をした後には干して、乾いたら畳まないといけない。そんな当たり前のこととその作業量の多さと、やってもやっても続く家事の継続性を改めて実感した4ヶ月でした。これらの作業を育児と同時並行することの難しさは、パパも実際にやってみないと絶対に分からないことです。


■育児休業中の生活(育児)

 主夫として家事をちゃんとやるには、子どもが寝ている時にやるのが一番効率的です。起きてる時は一緒に遊びたいですしね。で、いかにしっかりと子どもに昼寝をしてもらうかが重要になります。子どもは眠くなると寝ますが、寝る直前に粘ります。その粘りをいかに乗り越えさせるかがうちの子の課題なんです。

 

 予めいっぱい遊んで、外で歩かせたりして疲れさせる作戦がステップ1。これは家の中じゃだめで外でやるところがポイントでした。なので、子育て支援センター、のびのびルーム、児童センター、図書館といろいろと外出しました。はじめのうちは、とにかく何でも経験と一日に何件かハシゴしたこともありました。

 

 ステップ2はおんぶ紐で背負うこと。おんぶ紐で担いで、それだけでは寝ないので、皿を洗ったり作業をする。するといつの間にか寝ているということにある時、気が付きました。それからはおんぶ紐が私の心強いパートナーとなりました。背中から布団に置く瞬間は一日で一番緊張する瞬間でした。

 

続く...次回「(3)育児休業中の生活(リズム)

 

(さいたまパパスクール卒業生、「さいパパ」メンバー)