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(4)「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~
4.「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~(パパスクール卒業生の手記)
~(3)育児休業中の生活(リズム) の続き
■育児休業中の生活(パパ料理)
学生時代は一人暮らしで、生活費を節約するために自炊をしてました。なのでもともと料理はできました。しかし就職してからは外食が増え、結婚してからはほとんど妻に料理を任せっきりでした。育休中に決めたことは私が3食料理をつくろうということでした。
はじめのうちは大きめ野菜のカレーとか、出汁の利いた卵焼きとか、自分がおいしいと思う料理を作っていました。しかし上の子(5歳)は箸もつけずにご飯のフリカケを要求してきます。「カレーライス大好きだったよね?」とか「またフリカケかい?」とイラついたこともありましたが、そんな時「野菜が大きすぎるんじゃない?」とか「もっと甘い卵焼きが食べたいなあ」という妻のアドバイスがありました。
妻のアドバイスから、「パパ料理」ってそういうことだったのか、と気付きました。
私が育休前に受講した「さいたまパパ・スクール」では「パパ料理」の講座もカリキュラムにありました。パパが家族のことを思って作る料理が「パパ料理」であり、たとえ自分のおなかが空いていなくても、子ども達やママのためにつくる、それがパパ料理であると学びました。男の人の料理は自己満足に陥りがちで、家族みんなの笑顔につながっているのか?というところがパパ料理講座のポイントでした。私の料理も自己満足に陥ってたんだなと、自ら3食作ってみて、家族に食べてもらうようになってようやく気付きました。
それからはどこのママも当たり前にやっている様に、野菜を小さく刻んでハンバーグに入れたり、ちょっと砂糖を多めに卵を焼くようになりました。すると子どもが「パパの料理おいしい」と食べてくれるようになり、俄然料理にも力が入りました。おかずの調理本も自分で買ってきました。
料理という家事に慣れた頃に、妻が職場に持って行く愛パパ弁当も早起きして作るようになりました。新妻がよくやるピンクのハートをご飯に描いちゃうアレをいつかやってやろうかと思いましたが、新婚さんでもないのでそれはやめておき、かわりにご飯に「変な顔」を描きました。毎日違う「変な顔」を描くうちに、いつしか妻の職場で、私のつくる顔弁当のファンまで出てきたそうです。パパ弁当にも俄然力が入りました。
■育児休業中の生活(お金)
もともと妻も私も家計簿をつけていないズボラな我が家です。育休に入ったら、私の収入が無くなって大丈夫かな?と二人で思ってましたが、なんとかなるでしょうと二人とも思ってました。まあ育休で時間ができたら、私が家計簿でもつけてビシッとしようかな、とも思ってましたが結局思ってただけで一度もやりませんでした。
車の保険にマンションのローンや税金といった大きな支払いには予め貯金して備えました。それ以外の日々の生活ですが、普段家にいなかった人間が毎日いるわけなので光熱費が上がりました。それから慣れないパパが料理なんか始めたので、食費も増えたはずです。家計簿つけてないので詳細はよく分かりませんが。
で、買い物も毎日するので私の財布はどんどん小さくなっていきました。初めのうちは私の貯金を取り崩して生活していました。なんていうか、男のプライドじゃないですけど、「生活費ちょうだい」ってこっちからあんまり妻に言わなかったんです。しかし2ヶ月くらいして「生活費どうしてんの?」と逆に聞かれて、それからは食費の3万円が妻の給料から入ってくるようになりました。その3万円がどこにどれくらいの時間で消えていったのかはよく分かりませんが、寛容にも、無くなる頃にまた妻が補充してくれました。なんと有難かったことか。お金のことはちゃんと相談した方がいいよなと気付きました。
事実、私の収入が無くなっても4ヶ月間は生活できました。もう少しまじめに管理すれば、私が本当の主夫になったとしてもやっていけるんじゃないかな、という現実逃避の可能性も見えてきました。「俺が本当に主夫になったらどうする?」って妻に聞いたら、「私がフルタイムで働いて養うわ」ですって。なんか妻にも自信がついたようで心強いです。
■育児休業中の生活(さいパパ)
育児休業に入る前に「さいたまパパ・スクール」という市民講座に参加しました。この事業は市の助成を受けて我々と同じ一般のパパが企画した事業でした。スクールに参加したことで得られた地元のパパ友も財産ですが、講座の内容もとても参考になるもので是非これからさいたまでパパになる人のために継続するべきものでした。
今後のスクール運営に卒業生が参加できるということでしたので、継続を強く望む私もその運営に微力ながらご協力させていただくことにしました。私の育休が始まった今年の1月から、月1で運営委員会が開かれ次期さいたまパパ・スクールをどの様に実現していくのか、話し合いました。その結果、任意団体を組織してスクールの開催やメンバー同士の交流イベントを企画し、先輩パパが後輩パパを育てる循環をさいたまにつくっていこうという趣旨が見えてきました。
そうして平成24年5月9日、任意団体「さいパパ」は立ち上がりました。今後は今年の秋口に継続開催を予定しているパパ・スクールのカリキュラムや運営体制、資金調達など決めることはたくさんありますが、他の運営メンバーである働くパパ達と一緒に活動の輪を広げていきたいと思います。
「さいパパ」の活動に参加して何が面白いって、様々なバックグラウンドを持ったパパ同士が集まると、あんなこともこんなことも出来るんじゃないかと、どんどん夢が膨らむことです。編集社の人もいればITに強い人もいますし、金融関係や行政機関の人もいれば学校の先生もいます。私もさいパパに関わる様になって、何か特技を磨かなきゃなと思い、これは育休の一つの成果でもありますが、さいたま市のキャンプカウンセラーに登録を果たしました。いつかパパのアウトドアスキルを強化するイベントを企画してみたいとひそかに思っています。
続く...次回「(5)育児休業中の生活(慣らし保育)」
(さいたまパパスクール卒業生、「さいパパ」メンバー)