

- 新型コロナウイルス禍での子育てを乗り切る情報あれこれ(2020年8月6日 )
- ひとり親家庭への支援(2018年9月6日 )
- 晴れた!暑い!水遊びに行こう! ―乳幼児が利用できる水遊び場(まとめ)―(2018年7月18日 )
- 保育施設利用申込みの流れ(2017年8月22日 )
- 私の母乳育児顛末記(2017年4月21日 )
- 幼稚園ママも働ける?(2016年10月17日 )
- 地元での子育てを楽しもう!~市内のお出かけ情報の探し方~(2016年5月26日 )
- 子育て、祖父母に頼るコツ(2016年2月8日 )
- 秋の夜長は絵本を楽しみませんか?(2015年11月10日 )
- 子どもの遠視(2015年7月30日 )
- グローバルに育ち合いましょう!外国の方の子育てを応援~『子育て応援ブック外国語版』(2015年2月18日 )
- 育休復職までにやっておきたいこと(2014年11月26日 )
- 夫婦仲良く子育てするコツ(2014年9月22日 )
- 保育施設を選ぶときに考えること(2014年7月23日 )
- 子どものためにと思うこと ~習い事を考える~(2014年5月29日 )
- 赤ちゃん返り(2014年3月24日 )
- 託児のコツ(2014年1月28日 )
- 遊び場でのトラブル~元気すぎる子、おとなしい子~(2013年11月28日 )
- 母親失格ですか?(2013年10月30日 )
- 幼稚園に行きたがらない(2013年9月18日 )
- ママ友・パパ友がほしい(2013年8月27日 )
- 妻の妊娠期における、ある父親の思い(2013年7月25日 )
- 離乳食と母乳の関係Q&A ~栄養士さんに聞きました~(2013年3月12日 )
- 親が病気の時の預け先・サービス ~大事なのは事前登録~(2013年1月16日 )
- 人との関わりが楽しめず、自分の世界にこもりやすい子ども(2012年11月29日 )
- 赤ちゃんが生まれたときの諸手続き(2012年10月23日 )
- (5)「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~【最終回】(2012年9月6日 )
- (4)「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~(2012年7月31日 )
- 夏休み 子どもを「預ける」、「預かる」~ファミリー・サポート・センターってどんなところ?~(2012年7月19日 )
- (3)「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~(2012年6月29日 )
- (2)「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~(2012年6月7日 )
- (1)「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~(2012年5月25日 )
- 子どものイタズラ行動の意味(2012年3月14日 )
- 風邪のシーズンの過ごし方(2012年2月21日 )
- 里帰りしない出産、上の子の世話はどうする?(2012年1月17日 )
- 明けない夜はない―夜泣き(2011年12月8日 )
- 成長にあった遊び場(2011年11月9日 )
- もしも認可保育園に入れなくても(2011年11月1日 )
(5)「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~【最終回】
5.「あるパパの気づき」~4ヶ月間の育児休業を終えて~(パパスクール卒業生の手記)
~(4)育児休業中の生活(さいパパ) の続き
■育児休業中の生活(慣らし保育)
下の子は今年の4月からお姉ちゃんと同じ保育園に入りました。私の育休締めくくりの1ヶ月は下の子の慣らし保育で、保育園と家の往復でした。毎朝下の子をベビーカーに乗せて、上の子と手を繋いで登園しました。最初の1週間は8時45分から10時45分までの2時間保育。朝送って家に戻って2時間後にまたすぐにお迎えと忙しい午前中を過ごし、夕方になったら上の子をまたお迎えに。1日3回保育園に通ってました。
慣らし保育2週目は4時間、3週目は7時間と徐々に保育時間が増えていきました。4時間保育になるとようやく給食が始まり、私の自由時間も徐々に増えてくるわけです。まず行ったのがラーメン屋、育休中に行きたかったところナンバー1の場所です。その次に市民向けセミナーなんかにも参加しました。ファイナンシャルプランナーが主催する、子育てママのための人生設計講座といった結構面白いテーマの無料セミナーがあるもんです。主夫をやってたおかげで「ママのための・・・」なんて書いてあっても気にせず参加できました。
慣らし保育の後半にもう一つやったことがあります。5月に立ち上げたばかりの「さいパパ」の今後の活動資金を探して役所や市民活動支援センターを訪問し、自ら助成金の申請書を書いたり、添付書類を仕上げたりしました。実は私の仕事は助成金を交付する側だったりするので、この手の作業は他の人よりも慣れているはずなんです。しかし申請する側になったことはなかったので、この経験は私の職場復帰に備えた慣らしにもなりました。
肝心の下の子の慣らし具合ですが、初登園の日はもちろん泣きました。それから1ヶ月、慣らし保育最終日にようやく泣かずにバイバイできたという次第です。ゆっくりでしたが、毎日頑張って保育園という新しい環境に無事に慣れてくれました。泣いている下の子の隣にお姉ちゃんがきて、手を繋いで給食を食べさせてくれていたと保育士さんから聞き、お姉ちゃんと一緒に登園できるこの子は幸せ者だなと感じました。
■育児休業と男性
平日の昼間、どこに行ってもパパはたいてい私一人です。「お休みですか?」とか声をかけてくださる方もいました。「育休です」と答えると「きゃーすごーい」とか「パパの育休かっこいいー」とか「うちじゃありえない」とか、大体こんな反応が返ってきました。
他のママ達に褒められる快感が無かったわけではありません。しかし、言われ続けるとだんだん慣れてきて、むしろママ達が当たり前にやっている家事や育児をパパがちょっと休んでやっただけでこんなに褒められる社会って、と疑問になりました。パパが褒められるハードルが本当に低いことに気付きました。
育児は親がやるもので、ママがやるし、パパがやるものです。親になったらやることで、しかも楽しい経験なのにパパがあんまりやってないんじゃないかという現実が見えてきました。そこはなんとかしたいところです。育休という貴重な経験をしている私にできることは何かなと考えるようになりました。
実践したことは、育児をするパパが多くの人の目に触れるかなと思い、人の多い商店街や車の多い国道沿いを平日の昼間にベビーカーを押して歩くことです。Facebookで日々の生活を情報発信しました。そして「さいパパ」というパパがパパを育てる団体の設立もお手伝いをさせていただきました。
今後も私にできることはやり、パパ友が増えたら嬉しいと思っています。
■育児休業後の生活(職場復帰)
育児休業が終わり、職場に戻ってみると席替えはしてましたが、デスクは残ってました。本格的に仕事が軌道に乗って忙しくなるまで、今のところ定時に帰って家族一緒に夕飯を食べる日の方が多いです。食事や弁当は妻に作ってもらっています。保育園へは朝私が送って夕方妻が迎えに行っています。
実は夫婦共働きになった今とそして今後が我が家の正念場です。私は家事も育児も育児休業中に経験しましたので、あとは妻と二人でいかに楽しくやっていけるかを今までどおり一緒に模索したいと思います。
■育児休業と家族(1月5日・育休初日のFacebook日記より)
朝6時、味噌汁でもつくるかと、目覚まし時計より先に目覚め、洗ってあった食器をしまおうかと持ち上げて落として割りました。私の「主夫」生活は開始3秒で皿を割ったところから始まりました。
今日から「主夫」です。妻の育休が明け、代わりに私が4ヶ月間の休みに入りました。男性の「育休」です。下の子がまだ寝ている隙に妻と上の子を送り出しました。下の子が起きた時にはパパだけ、という状況に追い込む作戦は功を奏し、頼れる人間は目の前のメガネのおじさんだけなんだと察しているらしく「ママがいい~」とグズらない一日でした。
家事の方ですが、洗濯はやりましたが、その他頭の中では「あれ」をして「これ」をして・・と理想の主夫像を描いていましたがなかなか、なかなか思うようにできないもんですね。実感です。
ご飯をあげたり、ミルクをつくったり、寝かせつけたり、息してるか確認しに行ったり。育児しながらパキパキ家事って難しいですね。夕飯はキャベツをぶつ切りにしたところへ妻が帰宅したので、一緒に作ることにしました。ま、初めから飛ばさずに、おいおい、いろいろこなしていけたらいいなと考えた初日でした。
妻の1年間の育児と家事を体感し、あらためてママを見直した初日でもありました。
■育児休業と家族(4月28日・育休最終日のFacebook日記より)
育休が終わってみるとあっという間の4ヶ月でした。本当にあっという間。しかし人生で一番輝いてた4ヶ月だったと思います。下の子とは寒い冬にもよく外出し、いままでと全く違う人脈のパパ友が増え、近所で散歩してても顔見知りのママが増えました。全てが財産です。
1歳の誕生日に歩いたり、慣らし保育の最終日(昨日)にようやく泣かずにバイバイできたり、下の子の今を見ることはもちろんですが、もう一つ、実はこの4ヶ月の裏のミッションは上の子と過ごす時間を増やすことでした。このミッションも私の中では大成功で、今夜もスムーズに、一緒にお風呂に入ることができました。
それから私が育休を取ったことを一番喜んでくれている妻。育休前に予言のように「かけがえのない4ヶ月になるよ」と言ってましたが、それは正しかった。育休が終わったこれからも一緒にがんばりましょう。
3.2キロ体重が減った、壮絶なこの4ヶ月の経験に感謝しながら、これからは生きていきます。
(さいたまパパスクール卒業生、「さいパパ」メンバー)