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市からのお知らせ|子育て関連コラム

離乳食と母乳の関係Q&A ~栄養士さんに聞きました~

2013年3月12日

 子育て応援ダイヤルには「離乳食が順調に進まないのだけれど、どこに相談したらよいでしょうか」という相談があります。おばあちゃん世代とは離乳についての知識や考え方が違ってきたこともあり、身近に相談できなくなっているのかもしれませんね。
 今回は、離乳食と母乳の関係についてのよくある質問を栄養士さんに伺ってきました。

 

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◎生後8か月の女児。離乳食を始めて2か月になりますが、おっぱいを好んで離乳食を拒否します。母乳栄養だけで大丈夫ですか?

 

 離乳食よりおっぱいが好きなお子さんのようですね。このようなお子さんは、母乳をしっかり飲んで機嫌は良く、たいていは体重の増え方や発達も普通であることが多いです。このようにお子さんにはそれぞれ個性があると思っていいです。
 しかし、母乳以外にもおいしい食べ物があることを教えたいもの。生後8か月ということなので、最初はおかゆから始めることが多いでしょうが、家族の方に食物アレルギーがなければ思い切って果物やパンがゆ、コーンスープなど少し甘いものを試してみては?以前に、コーンスープを試してみたらそれをきっかけに離乳食を食べるようになったお子さんがいました。
 また、離乳食を食べないと母乳を頻繁に与えてしまいがちです。離乳食を食べるときにおなかを空かせておくことが必要なので、機嫌が悪くなったらすぐおっぱいを与えるのではなく、気分転換に外を散歩したり、おもちゃで遊んであげるなどをしてみましょう。この時期の母乳の回数は1日およそ5~6回がよいですね。

 

◎1歳3か月。母乳が大好きで食事をほとんど食べず、発育への影響が心配です。また、すぐにテーブルから離れて動き回ってしまいます。

 

 この時期、母乳を飲むのは悪いことではありません。あまり好きではないものや食べづらいものを食べないのはこの時期の食行動の特徴です。また、歩けるようになると食べること以外に興味が向くものがいろいろと出てくるので、じっとしていないのもよくあることです。
 このお子さんは、よく動き回る分おなかがすくので頻繁な授乳になっていると思われます。食事を中心にしていきたいのならば、食事の1時間前くらいはできるだけ母乳をあげないようにして食事時には空腹で食卓につけるようにしてあげましょう。保護者と一緒に食卓を囲みながら、手づかみできる献立にして興味を持たせる楽しい言葉かけもするといいですね。
 野菜や肉は、この時期は咀嚼できないので嫌がることが多いです。野菜は、炒め煮、卵でとじる、シチューのようにとろみをつけるなどして食べやすくしてあげるとよいでしょう。味噌、しょうゆ、みりん、ごま油、マヨネーズ、ケチャップなどの調味料を少しずつ利用してみても。肉は加熱すると硬くなりやすいので、とり肉そぼろや豆腐などのつなぎを多くして柔らかく調理します。肉が苦手でも、魚介類、乳製品、大豆製品、卵類からたんぱく質が補えればよいので、あまり気にせずに。
 大事なことは、根気よくお子さんの食べる意欲を引き出しながら、咀嚼に合わせた食事を用意して進めていくこと。多少やせていても、元気に遊んでいるのなら問題ありません。

 

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 離乳食の相談ができる場所は他にもあります。
 保健センターでは離乳食の開始に合わせて離乳食教室を開催しています。また、子どもの成長や離乳食の進度に合わせて個別に相談したいというときもありますよね。そんなときは、保健センターの育児相談(乳児期・幼児期)や、子育て支援センター(単独型保育所併設型)で相談することができます。保育所併設型子育て支援センターの中には、離乳食講座や試食会を開催しているところもあるので、「あそび場ガイドブックで調べてみましょう。
 また、さいたま市では保育園で使われている「保育園離乳食の手引き」を作成しています。この冊子では、子どもの発達に応じて、なぜこの段階でこうするのかということが写真や図入りで説明してあるので納得がいきます。食べさせ方・姿勢など、お家でも役に立つヒントがたくさんありますので、一読の価値ありですよ。

 

(子育て支援総合コーディネーター)