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妻の妊娠期における、ある父親の思い
はじめまして!私は現在2歳になる娘の父親です。父親の育児については、2010年に「イクメン」という言葉が流行して以降、国を挙げてさらに様々な取り組みがされています。しかし、男性の育児休暇取得率という側面から見た現状は、厚生労働省の最新の調査(平成24年度雇用均等基本調査)によると前年度比から0.74ポイント減少し1.89%であり、女性の83.6%と比較すると、育児の負担はまだまだ女性に大きく偏っています。また、育児に関心を持つ男性が増えているのも事実ですが、男性向けの育児情報は取捨選択できるほど多くありません。そこで今回、私の経験、特に妻の妊娠期から出産にかけての経験談から何かお役に立てると嬉しいです。
■妊娠がわかった時の気持ち
2010年8月、私たちは旅行が好きで、その夏は海外に行っていました。妻は旅行前から体調を崩し、その時は「夏風邪かな!?」程度に感じていたのですが、帰国後もなかなか良くなりませんでした。そして妊娠検査薬を使用し、妊娠が判明したのです。私の第一声は「わぁ~おめでとう!」と今思えばまるで他人事。実は、まだ夫婦で一緒に遊びたかったという思いや、自分が親になることに対する不安があったのです。しかし、妻が出産を決意したことから、私も「妻をサポートしよう!一緒に育児を頑張ろう!」と決意しました。
■出産に備えて
私がすぐにでもできることは何だろうと考えたとき、それは情報収集でした。我が家は典型的な核家族であり、誕生する子どもは第一子。父親の育児については、世代間の伝承も期待できなかったことからまずは、
・妊婦健診に同行し、医師及び助産師からアドバイスや出産に向けてのイメージを膨らませました。
・病院や区役所主催の両親学級に参加し、同じプレパパ達と沐浴などの体験をしました。
・いわゆる育児書をたくさん購入し、読み漁りました。
■妻の変化
妊娠がわかってから約1ヵ月、妻の体への負担が大きくなって来ました。悪阻がひどく、妻は職場を休まなければならないほどでした。そして、偏食が顕著になったことから、できるだけ要望に応えられるようにしました(妻の場合は、ある特定のファーストフードのポテトにはまっていました)。私は、目に見えて体の変化が生じる妻を見て、妊娠の大変さ、代わってあげられないもどかしさを感じ、できるだけ精神面でバックアップすることを心がけました。
■そして出産
2011年3月、東日本大震災の影響から社会情勢は大きく変化していました。いつ陣痛が始まるかということや余震、計画停電などによる不安な日々を送っていました。そして、陣痛が始まったその日、私は仕事が繁忙期だったこと、電車も間引き運転をしていたことから帰宅できなくなりました。そのことを妻に電話で伝えたところ、どうやら陣痛が始まったので帰ってきてほしいとのこと。私は急いでタクシーに乗り込み、2時間かけて帰宅しました。すると、ちょうど病院からも来院するよう指示があり、そのまま入院することになりました。そして、入院から約6時間後、いよいよ分娩室へ。立会出産を希望していたのですが、いざ入室すると、命懸けで出産に挑んでいる妻に何もしてあげられない無力感を痛感しました。そしてやっとの思いで子どもが誕生したその瞬間は、ありきたりの言葉ですがまさに神秘的な感覚でした。その後、子どもを抱き上げたときの感覚は今でも忘れられません。愛おしいという情緒的に満たされた感覚は、今から考えると私の父親としての父性の芽生えだったのかもしれません。
■最後に
私はその後、11ヵ月の育児休暇を取得後、一度は職場復帰をいたしましたが、現在は主夫として育児に励んでおります。私は父親が育児をすることは当たり前だと考えていますが、社会ではこれまでの根強い性役割観が存在しているのも事実です。今回、こうして投稿させていただけたのも男性が育児することに対する物珍しさからかもしれません。私は、いつか「イクメン」という言葉に違和感を覚えるくらい男性が育児に関われることを期待しています。
(子育て情報局員・はっちぃ)