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市からのお知らせ|子育て関連コラム

母親失格ですか?

2013年10月30日

 子育てがうまくいかないとき、自分のせいだと思うことはありませんか?ときどき、お母さんからそんな話を聞きます。

 

 行きたいところに行けない、眠いときに眠れない、やりたいことができない―このような愚痴を言うと「母親なら当たり前。私たちはもっと大変だった」という親世代からのお小言。いつもは我慢しているのに、たまに自分のことを優先したときに限ってなぜか子どもが熱を出し、「そんなことをするから子どもに風邪をひかせちゃう」などと言われたことはありませんか?


 また、雑誌・書籍・インターネット・テレビなどでは様々な種類の子育て方法を紹介しています。多くは、子どもと過ごす時間が長い『母親』向けのものが多いようです。
 だから、母乳が十分に出ない、指しゃぶりをやめさせられない、子どもがお友だちを噛んでしまったのは、「私がちゃんと育てられなかったから、母親失格」と自分を責める気持ちになるのかもしれませんね。

 

 多くの家庭では、子育てのほとんどを母親が担っています。だから母親が子どもに及ぼす影響は、他の人と比べて大きいでしょう。でも、それでうまくいかないと感じることがあるのなら、自分を責めるのではなく自分以外の人と一緒に育ててみることをおすすめします。
 ほんのちょっとでも頼めるところは家族や知り合いに頼んで、ときどき一人の時間をつくってみてください。すると一生懸命やっている自分を認める余裕ができ、子育てにかけている力が幾分抜けて、楽になったことを実感できると思います。

 

 まずは夫ですが、夫には頼みづらいと考える人も多いようですね。「子どもの夜泣きのとき、起きられなかった。夫が気づいてあやしてくれていたのですが、仕事で朝早いのに申し訳なくて」などと夫を気遣っています。でも、子育ては父親にとっても大切で楽しい仕事、迷惑をかけるのではなく『育児をシェアする=お父さんが子どもと仲良くなる機会をつくってあげている』と考えを変えてみませんか?子どもにとっても、自分をかわいがってくれる人が増えるということです。あなただけが楽になるための、後ろめたいことではないのです。

 

 お母さんの肩の荷を分け合える人がいないこともあるでしょう。そんなときには、ファミリー・サポート・センター保育施設の預かりなどを頼ってください。また預けないまでも、子育て支援センターには相談できるスタッフがいますし、他の人の目や手を借りて遊ぶことができます。
 昔は祖父母世代や近所の人などたくさんの大人が子どもにかかわっていました。それが望めない今の時代だから、子育て中の人のための制度や施設があるのです。それをぜひ活用してほしいと思います。

 

(子育て支援総合コーディネーター)