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託児のコツ
公民館やコミュニティセンターなどで、保育付きで行われる講座が増えてきました。子育て中であっても自分の勉強をする良い機会ですが、まだ利用したことのない方もいると思います。そこで預ける際のコツや保育中の様子をご紹介し、少しでも不安なく利用できるようになればと思います。
(※このコラムは、保育ボランティアを経験したコーディネーターが執筆しました。)
■保育をするのはどんな人?
保育には、主催者が依頼する団体・会社から派遣された人などがあたります。保育者は子育て経験のある人が多く、部屋の安全確認やおもちゃの消毒をしたり、保育中の万が一の事故に備えて保険に加入するなど、安心して預けてもらえるように準備しています。
■スムーズな申し送り
預ける前に、お子さんの情報を保育者に伝えましょう。
・当日の体調や持病
・持参したおやつ・のみもの(※アレルギーがある場合はその旨)
・ふだんの呼び名
・好きな遊び
・おむつ替えやトイレのタイミング(できるだけ事前に済ませておく方がよい) など
保育者は、この情報をもとにお子さんが安全で快適に過ごせるように気を配ります。複数の子どもが集まるので、大事なことは口頭で念を押し、後から確認してもらえるようにメモをお渡しすると安心です。気になっていることは遠慮なく伝えましょう。
■持ち物すべてに記名
持参するすべてのものに名前を付けて、バッグにひとまとめにします。子どもの好きなシールに名前を書いて貼ると、本人にもわかりやすく、楽しい気持ちになるようです。
タオルやオムツ、着替え用の衣類だけでなく、着ているものにも記名した方がよいでしょう(脱いだときに紛れるのを防ぐため)。特に飲食物への記名は忘れずに。アレルギーのあるお子さんもそうでないお子さんも、他のお子さんのものを口にしないよう気を付けましょう。
「お気に入りのおもちゃを持って来てください」「おもちゃは用意しますので、個人のものは持って来ないでください」など、保育をする人によっていろいろなやり方がありますので、用意していくものを確認しておきましょう。
このように預ける前にやることがたくさんありますので、時間の余裕をもって出向きましょう。ひきつぎもそこそこに慌てて預けると、親も保育者も不安が残り、それが子どもに伝わって落ち着くまでに時間がかかることもあります。
さて、ゆったりした気持ちでお任せしたら、親は自分の用事に専念してもかまいません。心配で保育室に残っていると、子どもも踏ん切りがつかないようです。子どもが泣いていても笑顔で「行ってきます」と声をかけてください。
■前もって説明を
親が子どもを預けることを後ろめたく思っていたり不安がっていると、子どもに伝わるのではないでしょうか。「言ってもわからないから」「言うといやがるから」と黙って連れて来るのではなく、前もって「ママ(パパ)は別のお部屋で勉強をしてくるね。○○ちゃんはその間たくさん遊ぶんだよ。あとで迎えに行くからね」と子どもにも話をしておく方が、不安は小さいのではないかと思います。赤ちゃんでも気持ちは伝わるような気がします。
お迎えのときにも「預けてしまってごめんね」ではなく「ありがとう、楽しめたかな?」という気持ちで、会ったらすぐにギューっと抱っこ。これを繰り返すと「ママ・パパは必ず迎えに来てくれる」ということがわかって、より安心して遊べるようになるでしょう。
そして保育者から、預けている間どんなふうに過ごしたか、機嫌・飲食・排泄・睡眠の様子などを聞きます。連続講座等でまた預ける予定があれば、次回用意するものや気を付けることなどを聞いておきます。
■泣くのはあたりまえ
よく相談されるのが「うちの子は私と離れるとすぐに泣くので申し訳なくて」というもの。
保育者は、子どもが泣きたい気持ちをわかり「大好きなお父さん・お母さんと離れて知らない人と一緒に過ごすのだから、不安だよね」と受け止めてくれます。保育者がどーんと構えているせいか、親との別れ際に泣いてもじきに泣き止むことが多いようです。
中には長い時間泣き続ける子もいますが、そんな中でも抱っこしている保育者の胸に頭を預けてきたり、保育者を頼ってギュッと手を握ってきたりすると、かわいさは格別です。迷惑どころではなく、むしろうれしいのですから、遠慮しなくてもいいのです。
また泣いていても、他の子どもが遊んでいるのを見ていたり、おもちゃに手を伸ばしてみたりと、新しい環境で楽しもうとする準備もしているように見えます。
保育者が預かった子と過ごす時間は、片手間ではなくその子のためだけに真剣に過ごしています。こうして家族以外の人に大事にされたり、異年齢の子どもと過ごす機会は、現代では貴重な体験でしょう。こんな経験を度々した子どもは、大きくなってからも人と良い関係を築けるのではないでしょうか。そう、子どもを預けることは、親のためだけではなく、預けられる子どもにとっても良い経験になるのだと思います。
(子育て支援総合コーディネーター)