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赤ちゃん返り
赤ちゃんが生まれてお兄ちゃん・お姉ちゃんになった子が、おねしょや指しゃぶりをする、今までできていたことをしなくなったり、聞き分けがなくなったりする、赤ちゃんにいじわるをするという話を聞きます。いわゆる「赤ちゃん返り」で一時的なものとわかってはいても、あんなに楽しみにしていた弟・妹なのにどうして?と親は戸惑いますね。そこで今回は、お兄ちゃん・お姉ちゃんになった子にどう接するかを考えてみましょう。
★赤ちゃん返りとはどんな状況?
上の子は、赤ちゃんが生まれると、親の愛情や関心がすべて赤ちゃんに行ってしまったように感じ、自分の居場所がなくなりそうで不安になるのでしょう。わがままのように見える行動は、親の関心を引くための、さびしい気持ちやかまってほしさのサインです。だから、厳しく叱っても効果はなく、逆に赤ちゃん返りが長引くこともあるようです。
子どもが親の愛情を実感できればでは、赤ちゃん返りは落ち着いてきますが、どうしたら「あなたは変わらず大切な子である」ことを伝えることができるでしょうか。
★口に出そう・態度で示そう
まずは言葉で伝えましょう。「大好きだよ」と、折に触れ言います。時には子どもの方から「(自分と弟妹の)どっちが好き?」と聞かれることもあるでしょう。そのときは「あなただよ」と答えてもかまわないと思います。どの子も好きなことには変わりないのですから、嘘ではありませんよね。そんなことを言ったら上の子が調子に乗ってしまうと心配する方もいますが、大丈夫です。子どもは、親がどの子も大切に思っていることをよくわかっています。それでも言葉で聞いて安心したいのです。
それだけではなく、行動でも示しましょう。スキンシップは有効です。例えば赤ちゃんのおむつ替えをするときに、親の背中や肩の部分で上の子とくっつくようにするだけで落ち着く子もいます。
赤ちゃんが寝ている間やおんぶしている時などは、上の子が親と好きなように一緒に遊べるチャンスです。短時間でも、親が気持ちを上の子だけに向ける時間を持つことが大事で、たまには他の家族に赤ちゃんをみてもらい二人だけで外出するのも効果的です。「赤ちゃんは小さくて外に出られないから」と、大きくなった上の子の優越感をくすぐることもできます。
★危ない!そんなときは
上の子が赤ちゃんに危険なことをしそうになったら、叱る前に次のことを試してみてください。まずは赤ちゃんを抱っこして離します。そして、叱るのではなくそうしたくなった気持ちを聞いてそれを認めます。例えば「おもちゃを触られていやだったんだね」というように。親がわかってくれ自分が大事にされていると実感できて初めて、赤ちゃんを許せるようになります。
ただし、理由がなんであれ、やっていけないことをした場合は、やってはいけないこと・何故やってはいけないかを伝えます。
★一緒に世話をしてみよう
赤ちゃんを世話するときに、おむつや着替えを持ってきてもらったり、あやしてもらったりして手伝ってもらいましょう。そして「よくできたね」「ありがとう」とほめたりねぎらったりすると、自信を持つようになります。お兄ちゃん・お姉ちゃんとしての役割を果たして親に喜ばれ認められることで、赤ちゃんでいる必要がなくなり、早く赤ちゃん返りから脱することができるようです。上の子の年齢によっては、「赤ちゃんのお世話は一人でやらないで、パパ・ママと一緒にやろうね」と約束をするとよいでしょう。
また、赤ちゃんのことで待たせるときには「これが終わったら○○ちゃんの番だよ」と約束し、待てたことをほめましょう。
赤ちゃんが生まれたことで、より親に愛され信頼されていると思えれば、赤ちゃんの存在は自分を脅かすものではなくうれしいものになるでしょう。我慢して赤ちゃんに譲るという経験は、いたわりの気持ちや自立心をはぐくんで成長のきっかけになります。そして、大きくなったら子どもたちは一緒に遊んだり助け合ったりできるようになり、親も子も「きょうだいがいて良かった」と思える日がくるのです。その日を楽しみに待ちましょう。
(子育て支援総合コーディネーター)