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子どものためにと思うこと ~習い事を考える~
先日、幼稚園の帰りに公園に遊びに来ている数組の親子連れの会話が気になりました。
「○○ちゃんは年少さんなのに、アヒルのアとか、トンボのトとか読めるのよ。お風呂にあいうえお表が貼ってあるのがいいらしいわ。うちも早速貼りましょう」と。
また、子育て支援センターに来るような3歳未満の子の親御さんの中でも、知育教室や英語教室などに興味があるとおっしゃる方が増えていると感じています。
かく言う自分も、娘が2歳位になる頃からスイミングスクールに通わせ、お決まりのお風呂場にあいうえお表を貼っていました。そして、自分が習えなかったバレエ教室には進んで入れたのに、「ピアノを習いたい」という娘に自分が続かなかったことを理由に却下。
今思うと「子どもの意思を尊重していないことが多かったな」と反省。当時の自分はその時に見えていた目の前のことに捉われていた気がします。例えば「お友達ができることをうちの子にもできるようになってもらいたい」、「将来英語は必要だから、今のうちから英語に触れさせなければ」というように、子どもの興味とは関係なく、色々な機会を提供していました。しかし今となっては、もっと本当の意味で子どもにとって良いことを考えるべきだったと思うのです。
昨今「幼少期によく遊ぶ子は、困難な課題にも取り組む意欲が育つ」という主旨の研究がいくつか発表されています。
子どもはもともと生活の中で起きる色々な事柄に興味をもちます。なかでも遊びの中で楽しいと感じることに興味を示し、もっと探究していこうとします。そして好きなことに集中して取り組み、一つひとつの経験をこなしていくことで自信を得、困難なことにも挑戦しようという意欲が生まれてくるのだと思います。
例えば、泥んこ遊びが大好きな子が泥饅頭を沢山作っていくうちに、どうしたら固く崩れないものを作るかを習得し、今度は泥のお城を作ろうという意欲が生まれ、壊れないよう工夫をしながら完成させることで達成感を味わうのです。そうすることで、また次の創作意欲も湧いてくるというわけです。
それとは反対に、親がよかれと思って用意したプログラムなどに対しては、はじめから興味があるわけではないので、たまたま子どもがそれに向いていたり、周りの大人が相当な努力をしたりしない限り、やる気が芽生えてくることが少ないと思うのです。まして、多少うまくいかないことに対して親が次々と解決策を提示していくような場合、難しいことにに直面したときに、すぐに親に「やって」と投げ出してしまう、または最終的には「やめる」と言うケースが見受けられるということですね。
私の場合、子どもに「どうなってもらいたいのか?」ということを突き詰めて考え直してみると、それは「子どもの軸となる部分を強く育てたい」ということだったのです。そのためには「その子自身の持つ力を援助していくことが大切」と改めて思います。
あれこれ提供されたうちの娘も大人になり、結局は自分の興味のあることに力を注いでいます。なので、今は遅ればせながら陰から応援しています。
親は子の将来を思ってあれこれ策を練りますが、その子自身が本当に好きなこと、興味のあることを大事にし、できたことや習得したことを親子で喜び楽しみながら伸ばしていけたら素晴らしいですね。将来を思えばこそ、子ども自身のもつ力を信じ、生きる力が強くなるよう、見守り、応援してほしいと思います。
(子育て支援総合コーディネーター)