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さいたま子育て情報局
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〜生まれてきてくれてありがとうを我が子へ〜 「誕生学講座」
投稿日: 2014年01月22日 22:52
「誕生学」ってご存知でしょうか?
今回はさいたま市内で活躍されている誕生学アドバイザーの細田恭子さんの講座に親子で参加してきました。細田さんはさいたま市内に在住、高校生と大学生の3姉妹の母親であり、小・中・高校や子育てサークルで誕生学講座を開催されています。
◇誕生学ってなに?
誕生学とは「『うまれてきたことがうれしくなると未来が楽しくなる』をコンセプトに、うまれてくる力を伝えるライフスキル教育プログラム」とされており、自分がお母さんのお腹の中でどんな風に成長してきたのか、どんな力をもって生まれてきたのかをわかりやすく素敵に伝えてくれるものです。
5歳までに80%の子が「赤ちゃんはどこから生まれてきたの?」と聞いてくるというデータがあるそうです。そう聞かれた時に「自分ってスゴイ!いのちのってスゴイ!」と思えるようなお話を、それぞれの年齢に合わせて伝えているそうです。
◇生まれてきたことって奇跡
赤ちゃんが育つお部屋を「子宮」といいますが、「子どものお宮」と書く、神聖な場所で命が始まります。鶏の卵くらいの大きさの子宮に受精卵が着床し、大きく成長していくのですが、命の始まり、受精卵の大きさをみなさんはどのくらいかご存知ですが?
なんと0.1ミリ!
細田先生からいのちの大きさのわかる秘密の紙を渡されると参加者全員「お〜!!すごい!」と声が揃いました。そして、この小さな命ができる確率はなんと250兆分の1とも言われているそうで、子どもを授かる事は当たり前ではなく、奇跡なんだなと改めて実感しました。
◇お腹の中の赤ちゃんってすごい!
お母さんのお腹の大きさと赤ちゃんの成長の様子をボードや人形を使いながら、わかりやすく説明していただきました。お腹の赤ちゃんの成長の様子は区で行われる母親学級でも聞いていましたが、親になってから聞くと、改めて赤ちゃんの持っている力のすごさに驚かされました。お腹の中の赤ちゃんの1日は10万年相当と聞いて納得!
情報局員の子どもたちも説明を聞きながら、ボードをじっとみており、「目をつぶって寝ているんだね」とか「あ!目が開けられるようになった!」とか「(へその緒を指して)お母さんとつながってるね!」など、興味津々のようでした。
出産方法の話では、誕生学では経膣分娩の産道の事を「命の道」、帝王切開の事を「命の窓」と表現し、すっと耳に入っていく言葉であり、子どもにも伝わりやすいなと思いました。
◇期間限定の家族の思い出をたくさん作ろう
今、子育て真っ最中のわたしたちは我が子が生まれた瞬間から母乳を飲ませ、おむつ替えや寝かしつけなどの世話を毎日毎日しています。生まれてきた時は「無事にうまれてきてくれてありがとう、それだけで十分」と思ったはずですが、日々子育てをしていると「どうしてこんなに元気すぎるの・・」とイライラしたり、つい怒ってしまうこともあります。
細田先生は「子育ては期間限定。ずっと一緒にいると思っている子どもたちもいつかは巣立っていきます。その時に、このお母さんやお父さんに会えて良かったと思ってもらえるように、私たちもこの子に会えて良かったと思えるように、未来人育てという大仕事を楽しんで続けてほしいと願っています。そのためには家族の思い出話をすることが大切で、特に誕生の話をすることで自分を大切に見守り続けてくれた存在がいると知ることが子どもの一番応援になります」とおっしゃいました。
夫婦で「この子が生まれてきたときは…」と自然に思い出話をすることがありますが、実はそれが大切なのだと知り、我が子にも生まれてきたときの事をたくさん話してあげようと思いました。そして「生まれてきてくれてありがとう」を素直に我が子に伝えたいと思います。また、私たち自身も両親の愛情をたっぷり注いでもらっていたことを改めて感じ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
※細田先生の誕生学講座は主にさいたま市内で開催されております。詳しくは「くもといっしょに」http://www5a.biglobe.ne.jp/~withkumo/ をご覧ください。
(文:おかっぱさん 写真:ぴの)

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